全身の関節に原因不明の炎症が起こり、関節が破壊される病気です。初めは関節の痛みや腫れ、こわばりが主な症状ですが、進むにつれ骨と軟骨が破壊され変形が起こり日常生活に支障をきたすようになります。現在、日本には約70万人の患者がいると推測されています。女性に多く男性の約5倍です。
関節リウマチが起こる原因
根本的な原因はまだ不明な点が多いのですが、免疫が関与していることがわかっています。外敵が体内に侵入していないのに免疫が働き、自分の関節の滑膜を攻撃してしまうため、滑膜に炎症が起こります。炎症を起こした滑膜は、厚みを増し、軟骨や骨に入り込んで、ついには軟骨や骨を壊していきます。
早期発見のために
以前は5-10年かけて少しずつ軟骨・骨が破壊されると考えられていたのですが、最近の研究では、発症してから2年間が最も軟骨や骨の破壊が進む時期であることがわかってきました。ですから、早期に関節リウマチを発見して治療を開始することが重要です。そのためには朝のこわばり、関節の腫れや痛みを自覚されたときにすぐに医療機関(接骨院や整骨院ではありません)へかかることが大切です。
・朝のこわばり
関節がこわばって手を握ったり開いたりしにくくなる。体を動かしにくいなどの症状が起床後数分から1時間ほど続きます。ひどくなれば1日中続くこともあります。
・関節の腫れと痛み
指の第2関節や付け根、手首、足趾の付け根に腫れや痛みが起こります。左右対称に起こることが多いのも特徴です。他の関節、たとえば膝関節などが初発のこともあります。
関節がこわばって手を握ったり開いたりしにくくなる。体を動かしにくいなどの症状が起床後数分から1時間ほど続きます。ひどくなれば1日中続くこともあります。
・関節の腫れと痛み
指の第2関節や付け根、手首、足趾の付け根に腫れや痛みが起こります。左右対称に起こることが多いのも特徴です。他の関節、たとえば膝関節などが初発のこともあります。
診断
診察、血液検査、レントゲン検査で関節リウマチの診断を行います。
治療法
薬物療法、リハビリテーション(物理療法、運動療法、補装具・自助具)、手術療法、LCAP療法
薬物療法
従来は副作用が少ない薬から用いて効果が不十分な時には徐々に強い薬を用いる方法が標準的でした。現在では、上に記したように発症してから早期に軟骨・骨が破壊されることがわかってきましたので関節リウマチの原因である免疫の異常を抑える薬(抗リウマチ薬)を早くから服薬するようになりました。
・非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID:Non Steroidal Anti-Inflammatory Drug)
炎症や痛みを抑える速効性のある薬です。
・抗リウマチ薬(DMARD:Disease Modifying Anti-Rheumatic Drug)
炎症の原因である免疫の異常を抑える薬です。一般に効果が現れるのが遅く1ヶ月以上はかかります。
・副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)
免疫の異常をある程度抑えて炎症を鎮め腫れや痛みを緩和する薬です。
・サイトカイン阻害薬
免疫の異常を起こすTNF-α(Tumor Necrosis Factor-α)、IL-6(Interleukin-6)、T細胞の働きを抑える薬です。遺伝子組み換え技術により作製されたので生物学的製剤といわれています。日本では2003年より導入されています。
炎症や痛みを抑える速効性のある薬です。
・抗リウマチ薬(DMARD:Disease Modifying Anti-Rheumatic Drug)
炎症の原因である免疫の異常を抑える薬です。一般に効果が現れるのが遅く1ヶ月以上はかかります。
・副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)
免疫の異常をある程度抑えて炎症を鎮め腫れや痛みを緩和する薬です。
・サイトカイン阻害薬
免疫の異常を起こすTNF-α(Tumor Necrosis Factor-α)、IL-6(Interleukin-6)、T細胞の働きを抑える薬です。遺伝子組み換え技術により作製されたので生物学的製剤といわれています。日本では2003年より導入されています。
⇒サイトカイン阻害薬に関するホームページ
レミケード治療を受けられる患者さんのための情報サイト(田辺三菱製薬)
エンブレル®正しくお使いいただくために(ワイス、武田薬品工業)
ヒュミラ®情報ネット(エーザイ、アボット ジャパン)
アクテムラの治療を受ける患者さんへ(中外製薬)
関節リウマチの新しいおくすりオレンシア®について(ブリストルマイヤーズ・スクイーブ)
平成23年5月現在、日本で使用可能なお薬
| 一般名 | 商品名 | 剤形 | 会社名 |
| メトトレキサート | リウマトレックス | カプセル | ファイザー |
| メトレート | 錠剤 | 参天製薬 | |
| サラゾスルファピリジン | アザルフィジンEN | 錠剤 | 参天製薬 |
| ブシラミン | リマチル | 錠剤 | 参天製薬 |
| タクロリムス水和物 | プログラフ | カプセル | アステラス |
| レフルノミド | アラバ | 錠剤 | サノフィ・アベンティス |
| 金チオリンゴ酸ナトリウム | シオゾール | 注射剤 | 塩野義製薬 |
| ミゾリビン | ブレディニン | 錠剤 | 旭化成 |
| アクタリット | オークル | 錠剤 | 日本新薬 |
| モーバ | 錠剤 | 田辺製薬 | |
| オーラノフィン | リドーラ | 錠剤 | GSK |
| D-ペニシラミン | メタルカプターゼ | カプセル | 大正富山 |
| ロベンザリット二ナトリウム | カルフェニール | 錠剤 | 中外製薬 |
⇒製薬会社に関するおすすめホームページ
ファイザー株式会社:リウマチe―ネット
参天製薬:リウマチについて
アステラス製薬:関節リウマチ
サノフィ・アベンティス株式会社:アラバ錠 安全性情報
旭化成ファーマ株式会社:医療用医薬品 免疫抑制剤「ブレディニン®」
田辺三菱製薬株式会社:関節リウマチの基礎知識
GlaxoSmithKline:リドーラ
中外製薬株式会社:「医と暮らし」健康大学 リウマチ編
おしえてリウマチ
リハビリテーション(温熱療法、運動療法、補装具・自助具)
・温熱療法
腫れや痛みが強い関節を温めることで、痛みやこわばりをやわらげます。
・運動療法
関節リウマチが進行すると次第に関節の動きが制限され、日常生活にも支障をきたすようになります。そこで関節の動く範囲(関節可動域 ROM:Range Of Motion)を広げ筋力の低下を防ぐためのリハビリテーション、特に運動療法が大切です。少し痛みを感じるところ(最大可動域)までゆっくり曲げ伸ばしします。無理をせずに毎日少しずつでも長く続ける必要があります。
腫れや痛みが強い関節を温めることで、痛みやこわばりをやわらげます。
・運動療法
関節リウマチが進行すると次第に関節の動きが制限され、日常生活にも支障をきたすようになります。そこで関節の動く範囲(関節可動域 ROM:Range Of Motion)を広げ筋力の低下を防ぐためのリハビリテーション、特に運動療法が大切です。少し痛みを感じるところ(最大可動域)までゆっくり曲げ伸ばしします。無理をせずに毎日少しずつでも長く続ける必要があります。
・補装具
手指の変形の予防から日常の行動に至るまでよく用いられます。上肢では手の尺側変形予防スプリント、変形した指を矯正する装具、手関節・肘関節固定用の装具などがあります。下肢では移動の助けとなる物として杖(T字杖、松葉杖、4点杖、ロフストランド杖など)、歩行器、車椅子など、また関節の支持性の補助としての膝サポータなど、さらには足関節・足部の変形に対して足底挿板やオーダーメイドの整形靴などがあります。
・自助具
運動器の機能障害のため日常生活に支障をきたす患者さんの第3の手としていろいろなものがあります。高いところや床にあるものをとるときなどに使うリーチャーや手首に装着するスプーンそしてドアノブをあける、瓶の蓋を開ける、錠剤をシートから取り出す、目薬の点眼や坐剤を挿入するのを手助けする道具など、日常生活で必要な動作ができるだけ自立して行えるようにいろいろな自助具が開発されています。
手指の変形の予防から日常の行動に至るまでよく用いられます。上肢では手の尺側変形予防スプリント、変形した指を矯正する装具、手関節・肘関節固定用の装具などがあります。下肢では移動の助けとなる物として杖(T字杖、松葉杖、4点杖、ロフストランド杖など)、歩行器、車椅子など、また関節の支持性の補助としての膝サポータなど、さらには足関節・足部の変形に対して足底挿板やオーダーメイドの整形靴などがあります。
・自助具
運動器の機能障害のため日常生活に支障をきたす患者さんの第3の手としていろいろなものがあります。高いところや床にあるものをとるときなどに使うリーチャーや手首に装着するスプーンそしてドアノブをあける、瓶の蓋を開ける、錠剤をシートから取り出す、目薬の点眼や坐剤を挿入するのを手助けする道具など、日常生活で必要な動作ができるだけ自立して行えるようにいろいろな自助具が開発されています。
⇒自助具に関するおすすめホームページ
ファイザー株式会社:リウマチe―ネット/自助グッズ
参天製薬:関節の保護には便利グッズ
社団法人 日本リウマチ友の会:自助具のご紹介
手術療法(滑膜切除術、機能再建術、関節形成術、関節固定術、腱の手術、脊椎手術)
変形が進み機能上問題が生じたり、疼痛のため歩行が困難になる場合などは手術治療が適応になることがあります。
・滑膜切除術
炎症を起こして腫れた滑膜をとり除くことで症状を改善する手術です。
・機能再建術
病気が進行して関節が破壊されてしまった場合に関節を人工関節に入れ替える手術です。
・滑膜切除術
炎症を起こして腫れた滑膜をとり除くことで症状を改善する手術です。
・機能再建術
病気が進行して関節が破壊されてしまった場合に関節を人工関節に入れ替える手術です。
・上肢の再建
肩・肘・手・指関節ともありますが、肘関節を除きまだ安定した成績がえられているとは言えません。
・下肢の再建
股・膝・足・足趾ともあります。股(全人工股関節置換術 THA:Total Hip Arthroplasty)・膝関節(全人工膝関節置換術 TKA:Total Knee Arthroplasty)は最近では10年以上の安定した成績が得られています。疼痛のため歩行が困難になった患者様には有効な治療です。
・関節形成術、関節固定術
人工関節置換術の成績が安定していない関節でも変形した骨を切除する方法、関節包や腱などの軟部組織を処置する方法、または関節を良肢位で固定する方法で機能をアップさせることが可能です。
・腱の手術
手指に行く腱が炎症性の滑膜により蝕まれたり変形した骨の突出部で擦れて皮下断裂することがあります。その時には滑膜切除と伴に腱の移行や移植の手術が行われます。
また同時に関節形成術・関節固定術が施行されることがあります。
・脊椎の手術
関節リウマチでは四肢のみならず脊椎の関節も破壊されることがあります。特に、上位頸椎の関節が侵されると強い頭痛や項部痛、時には手足のしびれや麻痺といった脊髄症状や呼吸困難や意識レベルの低下などの脳幹部の症状が出現することがあります。その時には脊椎の除圧、矯正、固定術が必要になってきます。
肩・肘・手・指関節ともありますが、肘関節を除きまだ安定した成績がえられているとは言えません。
・下肢の再建
股・膝・足・足趾ともあります。股(全人工股関節置換術 THA:Total Hip Arthroplasty)・膝関節(全人工膝関節置換術 TKA:Total Knee Arthroplasty)は最近では10年以上の安定した成績が得られています。疼痛のため歩行が困難になった患者様には有効な治療です。
・関節形成術、関節固定術
人工関節置換術の成績が安定していない関節でも変形した骨を切除する方法、関節包や腱などの軟部組織を処置する方法、または関節を良肢位で固定する方法で機能をアップさせることが可能です。
・腱の手術
手指に行く腱が炎症性の滑膜により蝕まれたり変形した骨の突出部で擦れて皮下断裂することがあります。その時には滑膜切除と伴に腱の移行や移植の手術が行われます。
また同時に関節形成術・関節固定術が施行されることがあります。
・脊椎の手術
関節リウマチでは四肢のみならず脊椎の関節も破壊されることがあります。特に、上位頸椎の関節が侵されると強い頭痛や項部痛、時には手足のしびれや麻痺といった脊髄症状や呼吸困難や意識レベルの低下などの脳幹部の症状が出現することがあります。その時には脊椎の除圧、矯正、固定術が必要になってきます。
LCAP療法(LeukoCyt APheresis:白血球除去療法)
活性化された悪玉白血球を特殊なフィルターを使って除去する治療です。
社会保障
不自由な症状の患者さんの生活を援助するためにいくつかの社会保障制度があります。
・身体障害者福祉制度
・年金保険
・介護保険
・特定疾患治療研究事業
・医療保障制度(高額療養費制度、高額療養費の貸付制度)など
・身体障害者福祉制度
・年金保険
・介護保険
・特定疾患治療研究事業
・医療保障制度(高額療養費制度、高額療養費の貸付制度)など
当院のホームページではわずかなことしか掲載できませんが、現在関節リウマチに関する情報が一般向けにインターネットに出ております。参考にしていただければ幸いです。
