まずは、こちらをお読みください。
関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害療法施行ガイドライン(2010年改訂版)において「呼吸器感染症予防のために、インフルエンザワクチンは可能な限り接種すべきであり、65歳以上の高齢者には肺炎球菌ワクチン接種も考慮すべきである。」と記載されております。
季節性インフルエンザ
基礎疾患のある方、妊婦、年少児、高齢者は接種をお勧めします。
現行のインフルエンザワクチンには卵蛋白が含まれているため重度の卵白アレルギー児では、事前に日本小児アレルギー学会誌(2003年)に掲載された方法で接種ワクチンによる皮膚テストを行うことにしています。
2回注射の13才以下の児童の場合、2回目の注射の場合にはテストは行わず、注射後30分間待合室で待機してもらい経過観察してから帰宅していただきます。
鶏・卵アレルギーがあっても前年度にインフルエンザワクチンを接種され問題がなければテストは不要とします。
しかし、鶏・卵アレルギーのある患者様で前年度接種後問題が起こらなかった場合でもこの1年間にアレルギー性鼻炎やアトピーなどアレルギー性疾患を発症された時には体質が変化したと判断し2段階接種(最初0.1ml接種したのち30分間観察し問題なければ残量を接種)とします。
テスト費用についてはトップページのお知らせに記載しています。
13歳未満の2回接種の間隔は3~4週間あけていただくのが理想です。
インフルエンザワクチンを接種された65歳以上の患者さまには肺炎球菌ワクチンの接種をすすめます。
両方のワクチンを接種することで、より高い肺炎予防効果が得られます。
両方のワクチンは6日以上あけて接種します。
インフルエンザ関連サイト
ビケンワクチンマン(阪大微生物病研究会)
インフル・ニュース(第一三共株式会社)
インフルエンザってなあに?(デンカ生研株式会社)
インフルエンザ(アステラス製薬株式会社)
インフルエンザ(武田薬品工業株式会社)
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防するワクチンです。
高齢者(65歳以上の方)・慢性の心臓疾患・慢性の呼吸器疾患・腎不全・肝機能障害・糖尿病のある方では肺炎は怖い病気です。
特に高齢者では年齢と共に肺炎による死亡率が高くなっています。
健康な人がかかる肺炎の原因菌の約40%を肺炎球菌が占めています。
抗生剤の効きにくい肺炎球菌が増えてきており予防が大事です。
特徴
肺炎球菌による感染症の約 80% に効果が期待されます。
平成21年10月より5年ごとの接種が承認されました。
肺炎球菌ワクチンは季節を問わず接種が可能です。
ご注意
接種後、免疫ができるまで平均1ヶ月程度かかります。
健康保険が適用されません。(予約が必要です)(詳しくはトップページのお知らせに記載)
副反応
注射部位の腫れ・痛み・軽い熱などがみられることがありますが、通常、3日程度でおさまります。
接種を受けることが不適当な方●2歳未満の方
●免疫を抑える治療をしている方
●明かな発熱のある方
●重い、急性の病気にかかっている方 など
子宮頸がんワクチン
子宮頸癌(しきゅうけいがん)の原因として最も多く報告されているタイプのヒトパピローマウイルス(HPV)感染を防ぐワクチンである。
効能・効果
L1蛋白質は、型別にイラクサギンウワバ由来細胞を使用した組換えバキュロウイルス発現系を用い製造される。これは非感染性のウイルス様粒子(VLP)であり、DNAを持っていないためウイルス感染性はない
⇒子宮頸がん予防ワクチンの定期接種について(グラクソ・スミスクライン株式会社)
⇒子宮頸がん予防情報サイト「もっと守ろう。Jp」(MSD株式会社)
破傷風トキソイド
過去の報告例の中には軽微な創傷により発症している例や、 感染経路が不明の例もあることから外傷後に破傷風を発症するか否かを予想することは困難とされています。よって、破傷風をおこす可能性の高いキズ(受傷後時間のたっているもの、 創面に異物を認めるもの、 壊死組織や感染徴候のあるもの、 創の深さが1cmをこえるもの、 神経障害や組織の虚血を合併しているものなど)には予防接種が勧められます。破傷風抗毒素抗体価は約10年で発症防御レベルを下回るといわれているため、過去の予防接種から10年以上経過している場合は破傷風トキソイドの追加接種が必要と考えられます。